請負額の4%、約一億円の損失
前記事の続き
本館の上平移転計画を中止したことによる業者からの損害賠償請求の件は全て結審しています。
この間の全ての額を、鈴木茂議員が報告していますので、引用しました。
鈴木 茂 新議会報告 NO,12 令和5年1月
賠償金は1億500万円ほど、負額24億円と比べると4.3%です。
内訳は様々です。請求しない楠山建設や千代本興行のように工事をしてしまった分の実費精算から、未着手なので殆ど争わない島村工業もいれば、未着手だけど様々な理由で裁判で争った会社もいます。
なお、鈴木議員は5つの指摘をします(末尾※に引用)。
少し違和感があるので書いておきます。
(2番で)中止の決断が遅れたとありますが、ここは微妙です。この間、議会は新政クラブと公明党が多数派でした。仮に三月議会に提示してもそれ以前に様々な意見を聴いていないのに中止とは何事だとして紛糾しただけかもしれません。
3番の指摘は、鈴木氏の疑う通りとしたら、畠山氏は応援者の意に沿わないことをしたわけです。同社の賠償金は請負の4%です。いくらスッキリしなくても、これは判決です。交渉ではありません。しいて言えば、怒った方が徹底的に争ったと見えます。
●一番不思議なのは、今回畠山市長が「 3 ヶ月20%の給料の減額を申し出た」ことです。
ベストでなくても、ベターなことをしたのに、なんで!
畠山氏は前任者(W逮捕者)の『負の遺産』の精算をしただけでしょう。
自分の任期中に起きたブロック塀事件で給与減額したのは当然ですが、今回のは違うと思います。どうして申し出たのか理由が良く分かりません。
※
1 今回裁判によって市がアサヒ住建(代表取締役 箕輪登元市議会議員)に支払う額は約1,8 00万円です。そのうち遅延賠償金は約400万円です。全て市民の税金です。この図書館建 設は、建築工事の千代本興業が杭を打った程度の工事しか行われていない段階で一時凍結 となりました。今回のアサヒ住建も工事を全くしていない状況での支払いとなります。
2 畠山市長が就任した平成 29 年 12 月 17 日から契約解除を行う翌年7月9日まで約7か月 間の期間があったにも関わらず中止の決断ができなかった事が問題だと考えます。
3 この表から分かるように工事契約を結んだ会社は 7 社。賠償額にかなりの差がある事が分 かります。これは畠山市長の選挙応援と関係しているのではないかと疑われます。
4(仮称)新図書館複合施設建設計画は市民の意見を十分に踏まえずに進められたと思ってい ます。私は一貫して新図書館は、交通の便利な駅周辺でなければならない。上平の建設予定 地では交通事情が悪く新図書館建設地としては不適当と主張して参りました。決断が遅れ、 損害賠償を請求された事は問題だが建設を中止した決断は評価したいと思っています。
5 損害賠償の公金支出の責任を取って市長は 3 ヶ月20%の給料の減額を申し出ましたが、こ の額は適切かです。
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