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× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 図書館行政の成果報告あるいは白書とも言うべき存在なのが図書館要覧です。しかし、上尾市図書館のトップ画面の「お知らせ」で、最新版ができましたよー、と伝えることはしません。勝手に気づいてくださいです。一方、効果の疑われる企画、『私たちは、良い事をしてますよ」という報告は積極的にやります。●蔵書数は一万点増えて60万台にのった。貸出数は点数では微減、貸出利用人数では微増。コロナ前(2018年)と比べて84千点、約93%の水準である。人数は95%の水準に留まる。 貸出数においてコロナ前に届かないのは他市も似たようなもの。人口動態からすれば悲観的になります。 |
比較項目 | 守る会 | 上尾市 |
時期 | 2017/3月末、5日間 | 2017/5月、12日間 |
回答数 一般+児童 | 470+41=511人 | 847+71=918人 |
設問数 | 一般24問、児童8問 | 一般9問、児童9問 |
男女比率 | 51: 49 (全数) | 48:51 (一般) |
年齢(全数) | 50歳以上58% | 50歳以上60% |
交通手段 | 歩23%、歩や自転車20% 自転車35%、車20% | 歩24%、自転車43% 車29% |
自由記入欄への 記入率(=人数比率) | 一般(男37%,女49%) 児童 76% | 一般 33% 児童 41% |
参考
一般用のコメント集
児童用のコメント集
地位別の反対と賛成と地域代表議員を対比してみよう
本館前でのアンケートに答えた方の地域別の賛否状況をグラフにしました。●プロフィール欄に地域名を書かない人が100人弱います。従って、有効回答数5人以上の地域のみを取り上げました。
グラフは反対人数の多い順に並べ替えてあります。クリックで拡大。
大人の全数は470人ですから、約63%をカバーしています。
なお、全体の賛否統計はこちらの記事へ。アンケート分析は右カテゴリー「分析」にあります。
●参考情報
上尾市議会議員の昨2016/12議会における、図書館問題を住民投票すべきへの賛否態度。
氏 名 | 採決 | 住所 | |
新道 龍一 | × | 上平中央 | 新政ク |
田中 一崇 | × | 西宮下 | 新政ク |
斎藤 哲雄 | × | 二ツ宮 | 新政ク |
小川 明仁 | × | 本町 | 新政ク |
星野 良行 | × | 原市 | 新政ク |
大室 尚 | × | 柏座 | 新政ク |
渡辺 綱一 | × | 瓦葺 | 新政ク |
嶋田 一孝 | × | 平方 | 新政ク |
小林 守利 | × | 井戸木 | 新政ク |
新井金作(副議長) | × | 小敷谷 | 新政ク |
野本 順一 | × | 本町 | 無会派 |
深山 孝 | × | 上 | 無会派 |
戸野部 直乃 | × | 富士見 | 公明党 |
前島 るり | × | 本町 | 公明党 |
長沢 純 | × | 瓦葺 | 公明党 |
道下 文男 | × | 中妻 | 公明党 |
橋北 富雄 | × | 上町 | 公明党 |
尾花 瑛仁 | × | 仲町 | 新政ク |
田中 守 (議長) | 議長 | 愛宕 | 新政ク |
浦和 三郎 | ○ | 向山 | 政策フ |
鈴木 茂 | ○ | 浅間台 | 政策フ |
町田 皇介 | ○ | 緑丘 | 政策フ |
井上 茂 | ○ | 東町 | 政策フ |
池野 耕司 | ○ | 浅間台 | 政策フ |
池田 達生 | ○ | 地頭方 | 共産党 |
秋山 もえ | ○ | 小敷谷 | 共産党 |
糟谷 珠紀 | ○ | 西宮下 | 共産党 |
新藤 孝子 | ○ | 原市 | 共産党 |
平田 通子 | ○ | 瓦葺 | 共産党 |
秋山 かほる | ○ | 平方 | 無会派 |
事実をどの方向から見せるか
下記の分析レポートで交通形態別の比率を訂正します。
2.交通は徒歩や自転車が75%で圧倒
前は一般470人のみでしたが、そこへ児童を加えて全数分で構成比を出しました。大勢には影響しませんが車利用者比率が20-->22%へ上昇。
左が当会調査、右は2013/12月の市調査。
さて・・・
おなじみのサントリーのCMです。
「血圧130超えると、血圧高め。」
「さぁ130超えたら始めましょう」
ゴマ麦茶 ( ^ω^)・・・
高血圧の定義は一律ではありません。一般には130程度では血圧高めとは言えないと思いますが、ターゲットを広くするために130という値で宣伝しています。
これと似たのが次の文です(黄色下線部)。
「・・・74%が自転車やバイク、自動車である」
これは右円グラフを反時計回り(車)から見た数字です。しかし動力源を有する自動車と心臓と筋肉が必要な自転車を一緒にするという幼稚なものです。
そうです ミソもクソも一緒です・・・ぁあ これは品がない ( ゚Д゚)
自称紳士の集まりの当会は素直に「徒歩や自転車で約75%」と報告します。誘導は必要ありません。
何気ない数字一つにも市政の姿勢が表れます。
上は島村市長の選挙用チラシ。
以上
●メンバーを募集しております。コメント欄にメールアドレスどうぞ。
本稿は、10 情報と住民自治&上尾市政への意識調査の続編。
①情報格差が意思決定に影響を与えているという例
12月議会の「住民投票を求める」に対する議員達の否決のことは、広く伝わりやすい重要ニュースです。一方の面積の件はネガティブな内容のため「当初構想案よりも、現本館よりも、狭くなります」という表現では広報をしません。いわばマニアックな情報です。
一般的なことと専門的なことという対照的な二つの事実への認知度と賛成反対、無回答者の関係を示したのが下図。
明らかに情報格差があります。それは図書館問題への関心度の差とも言えます。類似の傾向は前の「市長と市民の比較」にも見て取れます。
②二つとも知っているという人
賛成した人 | 面積変化 | |||
議会のこと | 知っている | 知らない | NA | 総計 |
知っている | 8 | 6 | 14 | |
知らない | 2 | 35 | 37 | |
NA | 2 | 6 | 8 | |
10 | 43 | 6 | 59 |
反対した人 | ||||
知っている | 82 | 96 | 178 | |
知らない | 18 | 157 | 1 | 176 |
NA | 3 | 33 | 36 | |
100 | 256 | 34 | 390 |
三者の構成比です。データは反対390、賛成59、賛否NA21。
なお賛成8人にみられる共通特性は「ネット利用を毎日する」が多いくらいです。
いずれにしても、正しい情報を市民に伝えるほど反対が増えるはずです。
問8 大幅に狭くなっても一番求めることは何ですか、1つだけ(現本館は33万、上平分館は2.3万冊)
本の数がたくさん置けることを優先 | 本の数よりもくつろげる空間や椅子数 | 新聞・雑誌の数 | 閲覧や学習席の多さ | その他※ |
男女別と全体の構成比をグラフにしました。
一つのみの選択なので特徴がでます。新聞雑誌で男女差が際立ちます。学習席も男性が二倍多いです。実際の館内風景がデータとして表れた、と見ます。
問9 限られた面積の中で、次の機能の優先順位を1、2、・・5の5つまで番号を書いてください。
本の数が多いこと | 雑誌・新聞の数が多い | 座るイスが多いこと | 閲覧・学習机が多いこと | Wifi接続 | パソコン台数 | 児童と大人を分けること | 会話や飲食できるエリア |
しかし、分館化問題に対して避けられない設問です。
注、見やすくするためにグラフ縦軸は上限値カットしてある。
■上の単純集計の読み方。
本が多いことを1位に挙げた人は310人、2位は新聞雑誌を重視する人が多い、3位はイス数、4位は学習机数、5位はやや散漫だが会話エリアです。
余談ですが、誰がこの設問に全て答え、誰が「アァ面倒」と投げやりだったかを、5番目の記入率で見てみます。このようなお遊びがピボット分析では数クリックでできます
テスト慣れしている中学生、高校生の100%はお見事(もちろん真剣に答えたと受け止めるが…)。最低は70代以上の40%である(6割がたどり着けなかった…)。女性の61%は男性50%を上回り、几帳面さの現れかもしれません。
想像通りです。
ところで問題もあります。3つのみしか示さないとか、数字ではなく〇を付けた人がいます(無効扱いせずに、その人の一位は前問8との関係を重視し、それ以外は左からの並び順とみなした)。
ということで、集計値よりも相対的な比較、パッと見で優先順位付けができればよいと思います。
1位は、分館に格下げされても本を多くすることを優先してほしい。
問題は2位から4位の優先順位。単純に2位は新聞雑誌ですが、「1位」の次点は学習机であり、イスと机の攻防になっています。
皆さんはどう判断します?
椅子の多さは新聞雑誌数の要求が背景にあり、その背景はシニア利用層の多さです。学習机は勉強(若年層に多い)や調べもの利用者に不可欠です。
椅子のない机はない。
この辺りで妥協したいですね・・・
なお「児童と大人を分ける」は「会話エリア」よりも重視されます。壁とレイアウトの問題になりますが実現してほしいです。そのほうが母親や児童利用層が気兼ねなく訪れます。でないと、シルバー占拠な施設になります。
会話エリアとは分館化されたときは複合的な利用形態(疑似公民館)になるので、そのようなお喋り可のエリアがあっても良いだろうという意味で設けています。
1~5位に重みづけをして評価する方法もありますが、数字遊びになるのでしません。所詮は面積がどれだけ確保できるかによります。1F全部残してもおかしくありませんが、利用者が傍観者でいる限りはムリでしょう
本稿、追記する場合あります。
●参考・・・上記棒グラフの元データ
n=470 | 1位, 435 | 2位, 379 | 3位, 329 | 4位, 283 | 5位, 257 | 合計 (参考) |
本が多い | 310 | 44 | 24 | 13 | 9 | 400 |
新聞雑誌 | 21 | 122 | 52 | 48 | 34 | 277 |
イス | 30 | 103 | 113 | 55 | 18 | 319 |
学習机 | 59 | 47 | 66 | 74 | 25 | 271 |
児童と分ける | 8 | 35 | 32 | 39 | 47 | 161 |
会話エリア | 1 | 7 | 20 | 21 | 51 | 100 |
パソコン | 3 | 7 | 7 | 20 | 38 | 75 |
Wi-fi | 3 | 14 | 15 | 13 | 35 | 80 |
総計 | 435 | 379 | 329 | 283 | 257 | 1,683 |
記入率 | 93% | 81% | 70% | 60% | 55% | 72% |
続きはWebで・・・
1.小学生用アンケートの笑劇コメントは こちらへ。
2.分析の他記事は右カテゴリー「分析」内です。
3.メンバー募集中です。コメント欄経由か こちらへ。
自由記入欄はたくさんありますが、主に次の二つのいずれか両方に書かれています。
・問16「上平になると今よりも通う回数はどうなりますか」のコメント欄
・問19「市長になったつもりで・・・選択・・・」のコメント欄
やはりと言うべきか、女性の方が意見や想いを書き綴ります。今やっている上尾市本館アンケートとは違い、全24問という過酷な内容(様式はここ)ですが、それでも女性回答者の半数がコメントを書き込んでいます。 女性をあなどるなかれ・・・(^^♪
以下は入力したもの。複数記入時は合成連結しています。長文の場合は趣旨を損なわない程度に略したり、文末体言止めにした例もあります。誤字脱字はご容赦願いたい。賛否とコメントが矛盾する例もありますが、そのままです。
202名分、性別-年齢-賛否を付けて文字列抽出した。最後にある人への回答を載せてある。
意図と書いた人への回答。Ctrl+Fネ・・・
どんなアンケートも意図をもってやっている。とりわけ政策・政治に絡むことはそうなる。
中立などと言うのは無い。
本アンケートも政策合理性の有無をストレートに・間接的に・深堀して問うている。意図があるのは当たり前である。中立を装う方は詐欺である。
新聞社の世論調査でも、設問文章が微妙に違う(意図的にそうしている)。身近な例として、上尾市図書館基本構想案の文末アンケートを見るがよい。
それでも分からなければ、最高裁判官の国民審査の投票を思い出せばよい。
白紙が信任を意味する究極の誘導アンケートである。
どうだろうか、これだけ親切に書けば伝わるかな・・・('ω')
追記 たんなる賛否に終わらないように問19などは意図的かつ有意義な設問である。その結果が本アンケートの価値を高める一つになった。
詳しくは9 上尾市民と市長の比較へ
アンケート分析は、全てカテゴリー「分析」内です。
問21 初め5,000㎡の広い図書館単独案でしたが、複合館化(図書館は1F)になったこと知っていますか?
問22 h28/12月の市議会で「住民投票の実施を求める請求」が否決されたことを知っていますか?
本館の利用者ですら、知らない人のが多いです。特に上平新館は面積が狭くなっていることを知らない人が圧倒的です。「知らない」ことを知っていたので、設問横に面積値とその変化を書いておきました。情報提供が目的の設問です。(小さくなった真の理由まで)啓蒙することはアンケートではできませんね。
12月議会の件は、市の広報と「考える会」のチラシによるところと思われます。
いずれにしても、例えばだが・・・(>_<)
①賛否別の認知度
賛成と反対、無回答の全数ベースでのグラフです(6/3有効回答構成から変更)。
問21は賛否選択よりも後なので賛否には影響していないと考えます。
情報格差と賛否に相関がありますが、知らないが大半です。土地取引疑惑に偏り、本来の中身のデタラメぶりの情報提供は少なかったと考えられます。
問23 図書館問題をきっかけに、市民の自治意識が高まっていますが、どう思われますか?
多いとは予想しましたが、意外な結果でした。
ここ数年、自治体の選挙は右肩下がりで30%を切るか否かという「参政権いらない」レベルです。だから「大いに良い」6割、肯定的が9割とは!です。
ちなみに、賛成の人の過半も「良い」と答えていますから良識的です。
「行政を信頼すべき」が1%って・・・誰かコメント書いて (>_<)
実際はアンケートを受け取らない人もいたわけですから、これは割り引いてみるべきですが、図書館の利用者であり反対9割もいたこと、シニア層が多かったためと思われます。
まぁ、こんなにたくさんの利用者が評価しているのですから、気長に続けましょう・・・
蛇足ながら、地方選挙における年齢別投票率は 世代数-10 です(もちろん80過ぎは除外)。いい線言っているはずです。
①世代別の自治意識
グループ1とは高校生(18歳)と専門・大学をまとめたものです(サンプルが少ない為)。このグラフから何が読み取れますか?
それはともかく、40-50代で行政信頼、感心しないが 0 。
130人以上いるのでサンプル不足ではありません。深刻を通り越して、救いようがない感じですが、他要素とクロスを掛けても理由は分かりません。先方が気にしなければ、知る必要もないでしょう。
ダメが二人いました。一人は記入率50%、もう一人は「次の設問」に答えてはいけないはずなのに「協力したい」と答えた方です。記入疲れかも。
BYODで見ることを勧めるのは、公を離れ私に立ち戻って読んで欲しいという意味です。不許複製にご注意。
問19 市長になったつもりで、図書館問題に、次の中から1つだけ 選んでください
島村市長はマニュフェストに「手狭になった図書館を利用しやすく22万都市に相応しい図書館に建て替えます」と書いた。ところが、現本館は建物残して上平に新築です。これを「建て替える」とは呼ばない。用語はここ。 つまりマニフェスト違反です。「自分が市長になったつもり」で考えてもらったのが次のグラフです。
上平移転はたった5%、「何もしない(アンケート上は、何もしなくてよい)」の7%より低いのは寂しい限り。市民ニーズとかけ離れていることを示しますが、建設動機が「文教政策」では無いことを見透かしている結果です。
たった5%の小さいパイの切れ端がとてつもなく美味しいと言われます。図書館利用者は、彼らが食べるのを苦渋をもって眺めるだけなのでしょうか。。。
問13の集計では移転賛成は12%と示しました(過去記事)が、それは名目であり、実質はこのグラフであると言えます。その理由を説明します。
① 問19を賛成市民で集計しても上平移転は人気がない
問13は賛否の二者択一を迫ったものですが、賛成した人の「市長になったつもり」では下記になります。上平案を推すのは三分の一、3割近くは「分からない等」と答え、残り4割は否定的です。つまり上平案支持の実態は脆弱なのです。
この結果は矛盾ではありません。
二者択一という受け身では賛成したが、(豊富な選択肢の中で)主体的に考えると「疑問」、と読めます。逆現象もあります。移転反対の人にも本問で「上平移転」を選ぶ人が4人いました。アンケートには「揺れ」があっても仕方ありません。それらを含めて5%です。
つまり先頭の円グラフが実質であり、上平移転に積極賛成は5%、分からない(無回答含む)16%、積極反対79%です。
問20 上平には今の地下室書庫の代わりに約2億円の「自動書庫」を入れます。維持費は年・数百万円以上と言われます。
特殊な設問のために理解できなかった人が二割以上いました。そもそも自動書庫など見たことがないでしょう。それでも情報提供とサービスへの考え方を探る意味で設けました。6割が導入に否定的です。肯定的は2割です。
このような設備投資の問題は情報提供をきちんとしないと判断できませんから、設問自体を危ぶむ人がいるかもしれません。しかしそれは市が情報を出さないからです。出ているのは素人がツッコめるほど稚拙な内容です。つまり判断させないようにしているわけです。
●詳細は省きますが、中高生で40%が好意的ですが、年を取るにつれて70代14%まで右肩下がり。サービスに対するコスト負担意識の差かもしれません。
●結論的に言うと、自動書庫はこのような郊外図書館で導入するための設備ではありません。地価や賃貸の賃料が高いとか面積が狭い都市型図書館、貴重で高額な蔵書などで導入価値があります。
つづく
問16 上平新図書館ができると、今よりも行く回数はどうなりますか?
既存顧客に対して新築開店する施設への来店予測をしたら、減るが七割、増えるは五パーなんてものは、はなから計画しません。
市民の多くは知らないでしょうが、上尾市の保坂教育総務部長は議会において、上平新図書館の年間の来館人数予測を90万人と発表しています。
内訳は、現本館の全て45万人、野球場とテニス場に来ている全て27万人、上平図書室1.2万人・・・以下バカバカしくて省略。
市民は二つの問題に気付くべきです。
一つはこれが高コストな人達のやる仕事ぶりだということ。
もう一つは、この数字が議会で平気で通っちゃう知的レベルなこと。
① 賛成と反対別の来る回数見込み
このグラフも衝撃的です。賛成する人でも減ると答えた人が9人います。うち4人は「本が増える」を理由にしています。
上平新館では新規利用者を新規開拓しないと成り立ちません、となるのですが、公共施設ですからその苦労はいりませんね。
②現本館利用者の交通手段別の行く回数見込み
有効回答数ベースの交通手段別の行く見込み比率です。徒歩の8割の人が減ると悲観的に答えます。車利用者の半分が減ると予想するのは、単に交通手段があればよいだけでは説明が付きません。深刻です。
周辺に魅力的な商業施設がないための「ついで立ち寄り動機」が欠けるためでしょうか。ぐるっと君のルートを強化しても、バス代まで払っていく人は少ないでしょう。仮に運行増によるコストが発生しても図書館維持費には計上しません。
個人的には車や自転車で行きますが、公園内のウォーキングコース利用は強いてあげられるついで立ち寄り効果です。ただし悪天候や冬季や盛夏日はムリ。もちろんヤル気も必要・・・。
市は上平地区での徒歩圏利用者を開拓すべきですが、現本館の徒歩圏利用者数をカバーするほどの潜在利用者がいると断じています。90万人がそれです(未達責任を負わないので何とでも言えます)。
③市民団体から現本館の増築プランが提案されています。どう思いますか?
その内容はこちら。
選択肢の「今更おそい」とは既に上平新館が議会で通っているためですが、その前に提案しても現実問題としては無理と思います。いずれにしても66%が評価しています。
なお市は初めから本館建替えと増改築案を真剣には検討していません。特に否定した理由は床面積5000㎡という高いハードルです。上平案を通すために作った制約条件です。
ついでに、実際は複合館で図書館部分は2130㎡ですから、増改築案を否定できる理由は本当は何もありません、一般社会では。
問18 とても広い図書館へ行ったとき、本を書棚から目で探しますか、コンピュータで探しますか?
本が増えるほど、利用者はコンピュータ検索に依存するはずです。表に開架されていない本は検索でしか知ることができません。巨大な国会図書館は全部閉架です。
現本館は12万冊が開架(18万冊閉架)、上平新館は18万冊(閉架25万冊)。上平の値は本当か不明です。
検索スキルに依存しますが、キーボードを打つ習熟度も含まれます。
設問は広大な図書館へ行った場合と言う仮定ですが、現在の探索習慣に近い回答だと思います。年齢と強い相関がありますが、今の30-40代が高齢化したら相関度は弱くなるでしょう。
15 反対の方は、理由を一つ選んでください。
遠くなる+建設費高額だから≒90%です。「遠くなる」が一番なのは個人の単純な理由です。
「高額だから」、「分館充実すべき」は公益的な視点を優先している方とも読めます。中には38億と聞いて「気が遠くなる」もあったでしょう…。
駅頭で非利用者に聞けば、「高額だから」はもっと増えるはずですが、現利用者の三割もいたことは驚き。行政や議員達よりもおカネの使い方に慎重だという事です。
一歩進めて、ではあなたの家に近かったら賛成したか否か、と問うてみたい気がします。興味あるでしょう・・・。
その答えは「問19 市長になったつもり」にあるかもしれません・・・
①反対理由の男女差はない(1%の差のみ)。
若い人は納税経験がないから、高額批判少ないと思ったり、家計を預かる女性の方が高額批判が高いと思ったのですが・・・。
ヨ、ヨク分かりません・・・パス (-_-;)
②賛成比率は車利用者で高くなる
徒歩の人ほど(車利用者よりも)、遠くなるから反対します。車利用者の中には現本館も上平もあまり変わらないという方もいるでしょう。
上尾市図書館のHPには次が書かれています。
2.誰もが利用しやすいバリアフリー他資料や議会答弁でもバリアフリーと言う美文を新館正当性の一つに使います。カネをかけて新築ですから今より良いものになるのは当たり前。しかしそのバリアフリーてんこ盛り施設に行くこと自体が市民にとってトンデモない障壁(バリア)なのです。
乳幼児を連れた人のためのおむつ替え室や授乳室の設置をはじめ、高齢者、障害者など誰もが快適に過ごせるよう、バリアフリーに配慮した施設にします。
これは悲劇でしょうか、喜劇でしょうか・・・。これこそが上尾市三大愚策の一つと言われる所以です。
●本だけじゃないアルクも貸出
上平新館のムリヤリ建設のお詫びとして、上尾市は市民に無動力歩行支援機(aLQ)を貸与します、ってね。外部動力源を持たな人向けです。
③よく来る人ほど反対し、あまり来ない人ほど賛成しやすい
想像つくことを根拠なく語るのではなく、定量(グラフ)化したものです。近くて(他の用にも)便利だから来るのでしょう。「上平の徒歩人口圏の図書館好きな人」にどれだけ人数的に入れ替わるのかは分かりません。
改めて書きますが、図書館はリピーターで持っている施設だということをリピートします・・・ ← 洒落ですよ \(^o^)/ 来館頻度の集計はここ
つづく
13 上平移転に賛成か反対か
問13が主目的のアンケートではありませんが、一番関心が持たれます(問8-9は難しそうなので後回し…)。ただし他要素との関連を探るためには適した設問項目です。
概ね予想通りですが、実利用者ベースの調査数字と言う点で価値があります。
以下、賛否内容を分解しますが、後に問14-15の理由と合わせて再度見ます。
また「問19 市長になったつもりで」の回答との矛盾についても示す予定です
(別記事化。賛成の人で上平移転を選択した人はたった17人。賛否の二者択一では賛成だが、熟慮したら別の選択という意味)。
①世代別の賛否人数
どの世代も反対が圧倒します。中学生以下は賛成がいないのは、彼らは徒歩や自転車で近間の図書館好きな子供のためでしょう。上平移転後は上平周辺の子供と入れ替わることになるでしょうが、その絶対数は分かりません。
賛成に目を向けると40代で12人いて比率的には他世代よりも高い。その賛成理由は「近くなる」が6人、「本が増える」が4人です。高校生は6人中4人が「施設がきれいになる」を理由にしています(うち三人は男…)。
アンケートの男女比率は半々ですから6%の差は大きいです。なおこのグラフは下限を切ってあります。
直接的には下の賛成人数の分布をみると分かります。
人数の多い高齢層において、女性の賛成が男性よりも少ないためです。理由は分かりませんが、50~70代の車での来館率は女性15%、男性24%と差が開きます。
14 賛成の方はその理由を一つ選んでください。
有効回答数での理由の構成比率です。
●本が増えるが一番多い理由です(それでも36%)。他を圧倒する決め手がありません。つまり単純明快な理由がないという弱さです。
上尾市当局は2016/4月の市民説明会では次のような数字を示します。単位は万冊。
現本館 | 上平新館 | 当初構想案 | |
蔵書数 | 30 | 43 | 47 |
開架冊数 | 12 | 18 | 28.2 |
閉架冊数 | 18 | 25 | 18.8 |
表を見て、「上平は13万冊も増える。万歳」と思う市民がいても不思議はありません。しかし最初は倉庫(閉架)にある古い本が上に出るだけでしょう。図書購入費は毎年の予算です。建設とは関係ありません。ほぼ一定で年間18,000冊程度(やや粗いが)と言われますから7年位はかかります。つまり新図書館を建てても建てなくても新刊本の増え方は変わりません。
開業後しばらくは本を廃棄する必要がないということでしょう。だって、賛成議員が真顔で言っていましたよ「本をおく場所がないから(38億で)建てる」と。
ところで、2億円で10万冊以上買えます。4億円なら20万冊も新刊本が買えます。これで各分館に軽く1000冊ずつ配れます。ホントに本が読みたい市民は、こっちを望むのが合理的でしょう。
でも、置き場所が?
今の開架を閉架へ、閉架を郊外書庫へ・・・小学校の空き教室はいっぱいあります。一校丸ごと空く時代は秒読みですよ。
上平新館により上尾市の図書館行政の費用は表向きは減るかもしれません。委託方式だからです。同じサービス提供を高コストの市職員がやるよりは安いというだけですが、大幅安ではないでしょう。行政はそこまで徹底した低コスト化を追求しませんから。
そして合理化ではないから職員人件費は不変。つまり支出総額としては増えるはず。よって毎年の図書購入費用が将来減る可能性は十分ありえます。
行政の言う13万冊の数字はとても気楽な目標に過ぎません。民間とは違い未達でも責任取らない仕組み・・・。完成したころには人事で皆さん入れ替わります。
新しい書棚に本だけは古いまま残り続けます。そのために入れ物を作ったのですから。
「本が増えるから上平新図書館に賛成する」という「理解」なのか「勘違い」なのかどちらにしてもお得意様市民です。
理由で「広くなると思う」方にお勧めです。面積の割に開架本が多い窮屈な図書館になるかも
本館で市アンケートやっています。ぜひ想いを書くべきです。最後の空欄に・・・
つづく
この設問は、子供室の中を知らないと「よく分からない」人もいたと思いますが、それでも存続が40%、狭くしても必要合わせると61%です。
他市図書館にも、靴を脱いでくつろげる幼児や親子用空間はありますが、上尾市のこの施設は広さ(30㎡?)と言い、アーチ状階段や開閉扉付きでなかなかよくできています。他では見られない良い施設であり、35年前によくぞ企画したと感心します。
多くの男性市民にとっては自分が使う空間ではないために、もっと男女差があると思いましたが、意外とありませんでした。
若い層はサンプルが少ないのでやや極端に出ます。高齢者でも必要ないと答える方は少ないです。
『幼児が横になるより、高齢者が寝転んで本読む需要のが多いハズだ・・・』なんてコメントは無かったのが幸いです・・・
ただし今は少子化がひどい為に利用人数は少ないのが実態でしょう。分館化することで全体面積を狭くされ、公共面積の世代間争奪という構図になっています。上尾市も残酷なことをしますね・・・。
ただし子育て世代優遇、転入促進をうたうなら、外せないハード的な顔だと思いますよ。政策立案者が誰に寄り添うかが、ハッキリ見えるリトマス試験紙になります。
・そのまま温存する
・中に書棚スペースを設けて、面積的には縮小する
・介護用ベットを置く
つづく
10 席の数・・・上尾市の文教熱意が試される問題
「今の2F閲覧席(16)と集会室(54席)は自宅によい学習環境を持てない生徒や社会人に不可欠であると考え、約50席を分館面積とは別に確保するよう、市に強く提言しますが、どう思いますか?」
全体集計では「50席くらい欲しい」が64%です。三人に二人という回答です。
蔵書数が少なくなっても、良い立地のためにここで学習をしたい、調べものしたいニーズは大きいはず。現本館は2Fに閲覧コーナーとして4×4の16席、集会室には54席、計70席分あります(席とは机を確保された椅子数としてカウント)。
ただし集会室の長机は学習用には狭くて不向きのため一人置きに座る傾向があり、実質36人用として使われることが多いです。他には1F階段裏(4人席くらい)と子供室にもあります。
いずれにしても、このような学習環境を上平移転で失うのはお粗末の極み。「勉強やりたい人は上平まで行け」とは上尾市の文教政策として恥です。或いは図書館で勉強をしたという若いころの経験のない人が上尾市の文教政策を司っているのでしょうか。
スペースには1Fの事務所部分または2Fの現集会室を充てるべきです。市中心部、駅近い所に無料の学習スペースがない市は三流の市です(いわば教育不熱心な親と同じです)。文教姿勢に欠陥のある市が転入人口を望むのは分不相応です。
折れ線は世代別の値です。若い人ほど多くの席数を渇望していますが、人口絶対数としては少数派。ここはぜひ、多くの市民が彼らを支えて欲しいです。
競争社会やマーケティングをろくに知らない人達が何かとシティセールスと(軽く)言いますが、住民が市を選ぶだけでなく、実は市も「来て欲しい住民」を選んでいるのです(表立っては子育て世代と言う程度ですが…)。本音のところで外から評価されますよ…